大事な情報が流出する?注意すべきスパイウェア

日ごろからパソコンの操作をしていると、入力または閲覧した情報が他社に流出することがあります。
スパイウェアはそうした特長を持ち、多くのコンピューターに侵入し、重要な情報を盗んで自動的に情報収集者のもとに送信します。
スパイウェアの定義は、キーボード・マウスからの入力やWebブラウザの閲覧履歴など、ユーザーの操作の情報を外部に送信するソフトウェアのことを指します。
広義の意味としては、キーロガーなどのユーザーの操作を監視するもの、特定のファイルを検索し勝手に送信するものなどが当てはまります。
定義は広義の意味で利用している企業が多く、一部ではcookie以外のプログラムファイルもスパイウェアに含めています。

スパイウェアの動作は、まずユーザーにインストールしてもらうことから始まり、インストールされたらプログラムが動く仕組みになっています。
インストールの手段としては、有用なプログラムの中にコンポーネントを隠しておき、無料でダウンロードできるところから、何か利便性を挙げてユーザーにアピールします。
他の方法には、OSやブラウザのセキュリティホールを利用し、欠陥や問題があるような仕様を利用してインストールする方法、メールの添付プログラムからインストールされる方法があります。
ユーザーにインストールを促す代表的な方法は、「あなたのPCを快適にします」「今なら無料です」などの言葉を使ってインストールさせるようにします。
インストールするとCPUやメモリを消費し、利用状況の監視や広告の強制表示などを行いますが、スパイウェアはユーザーに知られないように設計しているものが多く、知らないうちにパソコンに入っていたことに気づくことがあります。
広告を表示するものはアドウェアと呼ばれ、画面に広告を多く表示しようとし、その多くはユーザーにとって不用または有害な内容です。
利用履歴や個人情報を収集するスパイウェアは、サイトにログインするときに使うアカウントなどを収集して、外部に送信する機能を持ちます。

スパイウェアは、十分な知識を持っていないユーザーのパソコンに対し、急速に広く感染し、WindowsやIEに対応したスパイウェアが多く開発されているため、大多数のコンピューターに動作への影響があります。
すでに知られているスパイウェアの対策としては、ソフトウェアの定期的な更新と対策ソフトの導入が有効で、ソフトの欠陥を利用して侵入するため、欠陥を補修するプログラムを導入しアップデートすることで、侵入を防げます。
対策ソフトは、既にインストールされているスパイウェアを駆除するだけでなく、システムを監視し未然に防ぐ機能を有するものもあります。
未知のスパイウェアに対しては、これらの対策のほかに環境復元ソフトと呼ばれるものでバックアップをして対策をとります。
スパイウェアが侵入していない時点でバックアップを取り、再起動などで書き戻すことでスパイウェアが駆除できます。