パソコン以外にも!感染すると怖い携帯電話ウイルス

ウイルスの感染はパソコン以外にも、携帯電話に感染することもあり、携帯電話の通信機能を通して、他の携帯電話にも感染していくウイルスとなっています。
最初に感染が確認されたのは、2004年にロシアでCabirというウイルスが発見され、Bluetoothを通して感染するもので、当初はあまり害がないといわれていましたが、翌年には日本を含む17か国で確認されました。
携帯電話の技術が高度なOSの開発により向上すると同時に、多くのウイルスやマルウェアがつくられるようになり、スマートフォンが登場してからも、ウイルスによる被害が報告されていて、さらなる警戒が必要になっています。

スマートフォンの流通で最初にウイルスが確認されたのは2011年、韓国で通信音声を録音するトロイの木馬型のウイルスで、発見時には、複数の亜種が出回っていたことがわかり、同じ年にアメリカでも確認されています。
このウイルスが発見されてからはOSのアップデートにより脆弱性が閉じられましたが、翌年に別の脆弱性をついた盗聴ができるウイルスが確認されました。
最近では2015年に、利用者に電源オフだと思わせて外部からスマートフォンを操作するマルウェアが、中国で確認されました。
電源がオフになっていると思いこませたときに、電話を掛けたり写真を撮ったりするなど、外部から不正操作が行われるようになり、それだけでなく、マイクを起動させて会話を盗聴する機能があるともいわれています。

携帯電話・スマートフォンに感染するウイルスは、特に利用者のプライバシーを狙うことがあり、メールアドレスや電話番号など、個人情報を盗み出すウイルスは膨大な種類があると言われています。
ウイルスの中にはランサムウェアと呼ばれるタイプのものもあり、それはスマートフォンを人質に身代金を要求する、極めて悪質な行動をとります。
スマートフォンの機能をロックし、それを解除するために利用者から金銭を請求し、詐欺の手口として利用され、感染してしまうとスマートフォンが使えなくなるので、注意すべきウイルスだと言えます。

スマートフォンがウイルスに感染する主な原因として、インストールしたアプリケーションによるものだといわれています。
信頼できるサイトからアプリをインストールすることで、ウイルスの感染を防ぐことができ、アプリをインストールするときはGoogle Playなどの有名なサイトから行い、その他のいわゆる野良サイトからはインストールしないようにしましょう。
野良サイトには不正なアプリが入り込みやすいので、あまりよく知らないサイトは最初から利用しないことが大事です。
インストールするときは、製作者が信頼できるところかどうか確認し、レビューやダウンロード数も参考にすることも重要です。
もちろんセキュリティアプリをインストールすることは特に大事で、ウイルスの感染を未然に防ぐよう、しっかりとした対策をとりましょう。